Webサイト・ECサイトなどのWebシステムはさまざまな役割を持つサーバー等が存在します。
物理的に1台のサーバーで複数の役割を担うこともありますし、複数台にわけたシステム構成にすることもあります。
役割や機能、要件(セキュリティ・高負荷対策・冗長化・メンテナンス性)などを考慮してWebシステム構成を考えていきます。
WordPressが稼働するサーバーは、Webサーバー・Webアプリケーションサーバー・データベースサーバーとして3つの役割を持っています。
Webサーバー
ユーザーからのページ表示要求を受け付け、結果をユーザーのブラウザに返す
Webアプリケーションサーバー
Webサーバーからのリクエストを受けて、データベースから情報を取り出すなどの処理をPHPで行い、実行結果をWebサーバーに返す
データベースサーバー
記事データ、ユーザーデータ、商品データなどを格納
WordPressサイトでレンタルサーバー共用プランを利用している場合は、Webシステム構成について意識する必要はありません。
専用プランやVPSプラン、クラウドサービスでWordPressサイトを構築している場合には、アクシデントが発生したときの復旧や高負荷への緊急対応などにおいて「どこを調べればいいか」「だれに相談すればいいか」の目安がつけやすくなります。
Webシステム構成について知っておくと最適なWebサイト運用の役に立ちます。
目次
小規模サイト向け分かりやすくすぐに使える
1台のサーバーを複数人で利用
●サーバー設定:不要
●専門知識:不要
1台のサーバーを専有自由度が高い
●サーバー設定:必要(サーバー管理画面から設定できる)
●専門知識:必要
1台のサーバーを複数人で利用するが、領域を仮想化して専有できる
共用よりも自由度が高い
●サーバー設定:必要(サーバー管理画面から設定できる)
●専門知識:必要
必要に応じて柔軟にスペックが変えられる
VPSより高機能
●サーバー設定:必要(サーバー管理画面から設定できる)
●専門知識:必要
自由度が高いが、ハードウェア・ネットワーク・電気設備等の環境も整える必要がある
●サーバー設定:必要
●専門知識:とても必要
自由度が高く、臨機応変な対応がしやすい
インフラ知識が必要
●サーバー設定:必要
●専門知識:とても必要