昨今のSEO事情に詳しい方であればご存知だと思いますが、どこのサイトにも書かれているようなことを、どこのサイトでも書いているような表現で書いた「内容の薄い記事」をいくら書いてもグーグルから評価されることはありません。後発ならなおさらです。
そういったことから、「良質な記事」が必要だと、さまざまなところで言われていますが、いったいどのような記事をさすのでしょうか?
良質な記事かどうかは、グーグルや書き手側が判断するものではありません。
グーグルに記事の良し悪しなんて評価できませんし、仮にそんなことされたら大きななお世話ですし、失礼極まりありません。
グーグルだって、ただのいち営利企業です。
必死にグーグルの背中を追いかけ、グーグルに好まれようとストーカーまがいなことをしても、まず良い結果は得られません。
やれ、〇〇タグを使うと良い。
文字を強調するのは、storongタグとbタグはどっちがいいんだろう。
はっきり言って時間の無駄です。
彼らは、時にこちらに気があるそぶりを見せ、いつもまでもこの関係が続くような錯覚におちいってしまいますが、いつでも手のひらを返します。
そんなことに時間を割く暇があるのであれば、ユーザーと向き合って、記事をブラッシュアップすることに時間をかけた方がよほど有益です。
いつもユーザーを向いて記事を書くべきです。決してグーグルではありません。
そうして、丁寧にユーザーと向き合っていくことで、良質な記事にいきつくのです。
良質な記事とはシンプルに表現すると「ユーザーが満足してくれる記事」です。もっと高みを目指すなら「ユーザーが感動してくれる記事」になります。
しかしながら、その記事にユーザーが満足してくれたかどうかは、簡単にはわかりません。
そこで活躍してくれるのがアテンションマップです。
アテンションマップは、ユーザーが記事中のどの文章に興味を示し、どの文章に興味がないのかを明確に教えてくれます。
「記事がしっかりと読まれている=良質な記事」と判断していいでしょう。
面白い映画を早送りしてみる人はいないでしょうし、面白い小説は読み飛ばさずに一語一句、シーンを想像しながら読むものです。
ですから、アテンションマップが満遍なく赤に近い状態を目指し記事を書くことが、良質な記事を作る唯一無二の方法になります。
グーグルアナリティクスの滞在時間でも、大まかな滞在時間を知ることはできますが、記事の長さの影響を多大に受けるので、滞在時間のみで判断するのは好ましくありません。必ずアテンションマップで確認しましょう。
いつも訪問するユーザーのことを想い、切り口を考え、記事構成を練り、一語一句丁寧に書いていく。
そして、その情報を必要としているであろうユーザーを想像し、真摯に向き合っていく姿勢が必要です。
記事は一度公開したら終わりではありません。
定期的にユーザーの行動をアテンションマップで分析し、不足を補い、無駄を省き、より読みやすく、常に最適化していく必要があります。また、最新の情報に更新していくことも忘れてはいけません。
最初から良質な記事を書くことは困難です。
ユーザーの反応を見ながら、改良を重ね、良質な記事へと変えていくようにしましょう。